通関士 合格体験記 H.Hさん 大阪府松原市 30代 女性
(1年目:超早期スタート通関士試験準備講座、通関士総合講座(早期スタートパーフェクトコース))
私の合格体験記
まずは自己紹介を。
貿易のボ、の字の知識も無かった30代です。
受験番号は111です、
参考までに。
計算も苦手ですし大きな数字を見る度に
「一、十、百、千〜」
と一桁ずつ数えだすような人間です。
受験理由は貿易関係の仕事がしたい、
通関士って面白そう、
こんな単純な動機でした。
通関士を受験するにあたり通学、通信の学校を検索していると
神戸大阪通関貿易研究社がヒットしました。
合格率の高さと他と比べて安い授業料を内心怪しみつつ(本当、すみません…)
問い合わせた所、とても丁寧な返信だったので、
ここだ!!と即通学を決めました。
私はド素人なので12月に始まる超早期からスタートしました。
初めてテキストを読んだ時は日本語で書かれているのに、
一体何を言っているのか分からない位ハテナで一杯でした…
使用した教材は学校指定のテキスト(赤)、
問題集(青)、
先生から配布されるプリント達、
8月に焦りから追加で同じ出版社の通関実務の問題集を購入しました。
今振り返ると追加で問題集を購入しなくても先生のプリントの問題が多岐に渡るので、
それを10周程解いていれば問題無かったかなと思っています。
よく聞くゼロ申は繰り返し解く時間的余裕が無いと判断し結局購入しませんでした。
●1月、2月、3月
この期間はとにかくテキストを読み進める事と
勉強の自分なりのやり方作りを大事にしました。
特にテキストの読破は文章が固い文ばかりで
単に読むだけでも目が滑るし時間が掛かるので、
毎日の最低ノルマを決めて読み進めました。
読んでいる途中で分からない個所が沢山出てきますが深く考えず
とりあえず最低400ページ辺り(関税定率法の減免税の手前位)を
2月頭迄に最低3周を目標に読み進めます。
私は結局2周で時間切れでしたが、
ここでどれだけ読むかが後半響いてきます。
後半は一からゆっくりテキストを読む時間を作るのに苦労したので、
前半の時間がある内にさっさと進めると良いです。
また問題集を手に入れたら読破に加えて問題もどんどん解き始めます。
初めは本当にボロボロですが、
気にせず間違えた箇所をテキストで確認して潰していきます。
何周も解いていくとどこを問われているのか、
どこが大切なのかが分かってきます。
テキストや問題集で分からない個所は授業を待たずに
その都度先生にどんどん質問しました。
私の場合は授業とは別にノートを用意して、
自分の分からない単元を書き留めて、
先生の解説や自分なりの噛み砕いた解釈をテキストにどんどん書き込む事にしました。
こうする事で自分だけのテキストに進化していくので後半が楽でした。
●4月、5月、6月
授業も本格的になり、
ペースが格段に速くなります。
確認テストに合同テスト、
更には補講も加わりペース作りがとても重要な時期でした。
授業後は24時間以内に復習と授業でやった問題の解き直し、
合同テストならテストを解き直す、
質問は恥をかき捨て何度でも先生に聞きます。
質問メールも沢山しました。
復習を終えたらテキストと睨めっこしつつ問題集を解きまくり、
可能なら次の授業やテストの範囲まで終わらせる。
これをひたすら繰り返します。
書くと簡単に見えますがこのペースを守り続けるのはしんどい時もあるので、
この頃は正直サボった日も多少ありました。
ただ、私はどちらかと言えば授業で学ぶ全てが初めての事ばかりでセンスの無い人間です。
センスの無い私が授業を受けている他の仲間と対等になる為には、
どれだけやるか…努力の部分でしか挽回出来る道は無いと思っていたので、
10月まで基本はこの調子で回しました。
この時点では関税法、関税定率法はある程度理解していますが、
実務の範囲はまだサッパリ分かっていません。
●7月、8月
通関業法、実務の範囲も授業で始まり、
この時期が一番苦労しました。
関税法、定率法、通関業法は7月末でほぼ出来上がってきましたが、
実務の申告書が相変わらずサッパリ分かりません。
実務の分類と計算問題は今までのやり方である程度克服できましたが、
申告書の計算式が何度解説されても分からない…計算式を理解できるまで約1ヶ月詰まりました。
この期間の申告書は分類出来る→加算控除もわかる→でも式が建てられないので、
ここまでは毎回自力で解いて、
式は先生の解説を書き止めて家でやり直す形でやっていました。
これはまずいと思い、
まずは式のパターンを都度自分なりにノートにまとめていきました。
初めは問題集や仲間が解いていたゼロ申の計算式も取り入れようかと思いましたが、
結局先生の計算式でまとめてひたすらトライアンドエラーです。
転機が訪れたのは8月の申告書の補講でした。
今まで見様見真似でトライしていた計算式が
突然自分で建てられるようになったのです。
分からない中でも分からないなりにコツコツやってきた事が実を結んだ瞬間でした。
ここからやっと問題集の申告書を解きだしました。
周りの仲間はもうとっくに解き終わっている、
何ならゼロ申などの別の問題集も解き終わっている、
そんな状況でした。
この時点で関税協会の模試の1週間前でした。
この時期の普段の勉強は少なくて3時間程度、
多い時は10時間以上の日も出てきました。
問題集も申告書以外は何周したか分からなくなる位には解きまくっています。
そして夏までの補講は都合が付くなら受けるに越したことは無いと思います。
この時期の補講は時間的にもガッツリ学べるので、
不安なら受けるべきです。
●9月〜本試験
関税協会の模試の結果は24位、
B判定でした。
実務も25点で何とか形にはなり、
思っていた以上の結果が出せて嬉しかったです。
ただし、輸入申告書は0点でした。
が、これは想定の範囲内でした。
ここからは遅れに遅れた申告書を1日に5問ほどのペースで繰り返し解きました。
初めは1時間掛かっていた問題も終盤には20分程で解けるようになりました。
ところが、その後の先生の模試はボロッボロの結果に。
ふと、もしかして勉強のピークを模試に持っていきすぎたのでは…ここで精神的に追い込まれていきました。
先生とも話をして初心に戻るのが一番と考え9月末までの期間は一からテキスト読み込みと、
過去問一掃、手元にある全てのプリントの問題をひたすら解くことにしました。
自分ではもうとっくの昔に覚えたつもりの、
輸入とは…のレベルが案外忘れている事に更に焦りつつもここでテキストをしっかり見直せた事は大きかったです。
授業はほぼ演習メインとなりそれぞれの苦手を潰す感じになるので、
自分の苦手な差止申立〜認定手続きや、
法定納期限等を振り返り、
最後に事前教示、罰則、経済連携協定で本試験3日前に受験勉強を〆ました。
本試験前日は軽く不安部分のテキストを流し読み、
計算問題を慣らし程度だけして睡眠をちゃんと取る事を意識しました。
試験当日は時計を忘れるという凡ミスをやらかしましたが、
3時間目の途中までは合同テスト位の余裕さでした。
その後選択・択一問題で一気に苦戦したのは言うまでもありませんが。
ですが終わった後の感想はやり切った達成感で一杯でした。
長文、駄文となってしまいましたが、
私の合格のコツは先生の指導通りにやっていく。
たったこれだけです。
でもこれが結構大変です。
分からない所はどんなに細かい所でも先生にどんどん質問していって下さい。
授業で当てられたら恥ずかしがらずに自分の回答に根拠と自信を持って答えて下さい。
間違っていても良いのです、
そこで正しく理解すれば何ら問題ありません。
頭の中でやり取りを想像しながら授業を受けると理解しやすいと思います。
暗記するのでは無く、
手続きの流れを理解するように繰り返すことで実力が付いてきます。
問題集やプリントはもう問題も答えも覚えちゃったよ!!と言うくらいには解きました。
授業と問題を解くために使用したルーズリーフ達は1000枚になりました。
授業のまとめや整理は24時間以内に意地でも終わらせる…溜めると8月以降はプリントの嵐でどれがどれか分からなくなり手が付けられなくなる事必至です。
最後に、周りの結果に振り回されずに自分の合格だけを信じて突き進んで下さい。
こんな私でも合格できたのですから、
頑張れば絶対に結果が付いてきます!!
最後に、斎藤先生へ。
どんなに細かい質問もくだらない質問でも丁寧に指導して頂きありがとうございました。
特に過少申告加算税の計算では丸2日付き合って頂いて…どんくさくて出来の悪い生徒で申し訳ありませんでした。
授業も毎回分かりやすい例えで教えて頂けるのでとっても楽しかったです。
問い合わせをした当時、
先生から「合格だけを信じて」と言われた事、
それを最後まで心に留めてここまでやってきました。
私一人ではとてもじゃないですが合格には至らなかったと思います。
合格出来たのは全て先生のお蔭です。
本当にお世話になりました。
そして、次は貿易実務でお世話になると思うので、
その時はまた宜しくお願いします!!。
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